このユニットの曲は、3つのバージョンがありまして、始まりは十数年前でした。
大阪のビジネスパークで働いていた僕らの部署に、困ったらこの人に聞けば大丈夫という、お母さん的な存在の女性がいらっしゃいました。
いつもチョコとその人に合った小物までくださるのですが、そんなある年のバレンタインデーの数日後に、その方が3月末でお辞めになる事がわかりました。
ホワイトデーに特別なお返しをしよう、そういった想いで集まったメンバーが出した答えが、この曲です。その方のお名前の「堀井（ホリイ）」さんから「horry（ホーリー） 」と曲名をつけました。
数週間しかない中で、よく形にできたなと思います。京橋のスタジオに全員スーツ姿で行った時の、周りのザワつきを今でも思い出します。
この時の初めのバージョンは、CDでその方にお渡しし、あとは関係者のみの限定となっており、申し訳ありませんが配信はしておりません。
それから数年後、僕は東京に。さらに数年後、メンバーの一人が東京に。偶然にも東京で再会ができた事から、ユニットとして活動の機会を検討し始めました。
そんな時に、ナイスキャラでヴォーカルに適した方と巡り会いました。（この方は、プロデュース曲でもご活躍されています。）
そして、時代も変わったので、この曲を限定CDという形だけではなく、配信しようとホワイトデーに向けて完成したのが、2つ目のバージョンの、こちらの「Horry 2008」です。
さらに数年後、気分でユニットも活動しているのですが、女性ヴォーカルの時期がありました。
この曲は、初めのバージョンも2つ目のバージョンも、ホワイトデーに向けて男性ヴォーカルでした。
歌詞のテーマに合わせて、そして、あえて女性が歌うといいのではと、クリスマスに向けて完成したのが、3つ目のバージョンの「horry」となります。
十数年の物語が詰まったこの曲を、お楽しみいただければと思います。
Produced by A.Miyazawa
Mixed by Yasuhiro Moriyama
Mastered by Yasuhiro Moriyama
Director: Yasuhiro Moriyama
Recording Engineer: Yasuhiro Moriyama
Art Direction: Yasuhiro Moriyama
Design: Yasuhiro Moriyama
2008/3/3
© 2008 moru’s-M
Horry 2008
作詞・作曲： A.Miyazawa
編曲： A.Miyazawa, Yasuhiro Moriyama
雪がふるけれど 窓はあけておこう
君への思いが 宙にとどくように
今年最後の 願いがかなうならば
君を 温める 歌を唄いたい
そばに 君がいて
僕に 笑いかけるその笑顔で
ほかには
何も いらないんだ
僕の こころに
燈るきみへの想いそれだけは
誰にも
消して 負けないから
君と 僕とが
ふたり歩む道は厳しくても
君となら
ともに生きたいんだ
たとえ 僕らが
永遠に別れる日がくるとしても
その日まで
そばに いたいから
雪が降るまで
今は会えないけれど
君に 触れたなら
二度と 離さないだろう
Vocal: Yusuke Nakamura
A.Guitar: A.Miyazawa
E.Guitar: Yasuhiro Moriyama
Bass: Yasuhiro Moriyama
Programming: A.Miyazawa, Yasuhiro Moriyama
森山 康弘 